転職活動が成功するかどうかは9割企業選びで決まります。なぜなら、大前提として転職活動の成功要因は企業と自分のマッチングが大部分を占めるからです。
逆に言えば、自分に合わない企業あるいは求人にいくら応募しても内定は取れません。又、仮に内定が取れてもミスマッチの可能性が高くなります。
通常、転職活動における企業研究はまず転職エージェントに相談し、自分のスキルや実績を伝えた上で転職マーケットの状況を教えてもらい、それを踏まえて自分にマッチした求人を紹介してもらい応募するという流れになります。
このように転職エージェントえば自分で企業研究そする手間が省けたり、良いコンサルタントに出会えると非常に力になってくれて良い求人を紹介してくれます。
しかし、転職エージェント主導のやり方で企業研究をやる場合転職エージェントもビジネスでやっている以上どうしても内定ありき、あるいは内定優先の企業選び、求人紹介になります。
もちろん、それでも運よく自分が希望する会社に転職出来れば良いですが、実際はもっと可能性がある良い求人を逃したり、最悪な場合業界や企業選びを間違いミススマッチの会社を選択させられるケースも実際に出ています。
私は38歳の時に初めての転職をし、40代で 3回、50代で1回、合計5回の転職をしました。最初の転職をした時は転職活動のノウハウも良く分かっておらず転職エージェントに紹介頂いた求人に応募して転職をしていました。
しかし転職の回数を重ねて行くと、転職先に入社した後もっと良い条件で自分にマッチした会社やポジションがあった事が分かった事があり、転職活動においてもっと企業研究をしっかりやっておけば良かったと悔やんだ事が何度かありました。
また、ミスマッチまで至りませんでしたが最終的に自分で確かめて納得せず入社した結果、想定していた仕事の内容や待遇条件が違っていた会社もありました。
結局、自分が希望する会社に転職出来るかどうかは企業選びと自分のマッチング次第です。
転職は自分の人生を左右する大きなイベントであるので悔いが残らないあよう企業選びは自分が主体性を持ち自分でコントロールする事が必要です。
この記事は自分の経験から培った転職の方向性を自分でコントロールし転職活動を成功させる事の出来る企業研究、転職先企業の探し方、そしてそれをマッチングさせて内定を勝ち取る方法を徹底解説します。
通常の転職における企業研究のやり方(これからはお勧めしません)
まず、ほとんどの人がやっている転職における企業研究、つまりどのような業界や企業に応募するかの企業研究のやり方を説明します。
前述した通り私も最初はこのやり方を取り後で後悔したことがあり、この方法はお勧めしない例として最初に説明します。
応募企業探しの通常の流れ
1. 転職エージェントに登録(複数)
2. 転職エージェントと面談(複数)
3.職務経歴をエージェントにo説明の上、市場価値の算定、転職市場の説明を受ける
4. 公開、非公開の求人案件を幾つか紹介してもらう
5.求人を選んで 選んで応募する
6.内定を入手した会社から入社する会社を決める。
このやり方のメリット
1.転職エージェントが主導してくれて時間的に楽である(但し、良いコンサルタントに出会えたという前提)
2.職務務経歴書、面接に関するアドバイスをもらえる
3. 未公開の求人も紹介してもらえる
4. 応募先企業の内部情報、評価状況を確認してもらえる
このやり方のデメリット
- 転職エージェントもビジネスである以上良くも悪くも内定が優先
- チャレンジを避ける
- 可能性が無い候補者と判断したらサポートしない
- サポートが期間限定となるケースがある
- 結果的に本当に可能性のある求人を取りそこなう可能性も出てくる
- 最悪の場合ミスマッチの企業に転職させられる可能性がある
以上の転職エージェントを主体とした企業研究は良いコンサルタントに出会えれば良いですが、エージェントも所詮ビジネスであり転職エージェントに主導権を渡した企業調査はリスクがあり、最終的に自分が納得できる企業探しに至らない可能性があるという事です。
そして何よりも、自分の一生を左右する転職先探しを他人にゆだねているというのは自分のこれからの職業人生を考えた場合大きなリスクがあるという事が言えます。
転職を成功させる企業研究のやり方(成功するやり方)
それでは、ここから転職を成功させる企業研究のやり方を説明します。
原則:
- 転職活動における企業研究や応募先探しは自分が主体となり方向性は自分でコントロールする
- 中途採用においては優秀な人が採用されるのでなく、スキルや経験が求人にマッチした場合に採用される事を認識する
- その為、転職軸(転職目的)を明確にしてそれを実現できる企業や応募先を主体的に広くまず自分で探す
- 転職エージェントも求人探しには必須であり平行して使う。但しあくまで自分のビジネスパートナーと位置付けて使い、企業調査や転職活動の方針はあくまで自分が決めてコントロールする
成功する企業研究の具体的手順:
1.転職軸(転職を通じて何を実現したいか。何のために転職するのか)をまず明確にする。
転職軸(例)
・年収を上げたい
・ワークライフバランスを取り生活を充実させたい
・自分のやりたい仕事をやりたい
・新しい仕事にチャレンジしたい
・早く出世したい(鶏口牛後)
以上は一例ですが、まず転職により何を実現したいかを明確にしてそれを実現できる業界を決め、どの業界、どのような企業を狙うのかという方針を決める。
2.企業調査の方向性を最初に決める。
転職軸を明確にしたら次に企業調査の方向性を決めます。
転職先を探す方向性としては大きく分けて以下の二つになります。
① 同業種同業界で転職先を探す
②異業界あるいは異業種を希望する(いわゆる軸ずらし転職)
実際、自分の転職軸に基づきこの方向性を最初に決めますが、①だけでなく②も含めて広く業界を見て企業研究の方向性を決めた方が選択肢が広くなり年収の大幅なアップの狙えます。
逆に①のようにどうしても同業種、同業界で探すとなると選択肢狭くなりますが異業種、意業界に転職するというリスクは避けられます
尚、この企業研究の方向性、つまり自分の転職軸に合致した業界を確認するツールとして 転職系YouTuberのサラタメ氏が、著書「シン・サラリーマン」で紹介した『ブラック業界・ホワイト業界まるわかりマップ』を一部改変して、マトリックスを作っています。
転職業界全体を俯瞰してどの分野が自分の転職目的を達成出来るかを把握する為には非常に分かり易い優れもののマトリックスですので参考にして下さい。
引用:著書:シン・サラリーマン 著者:サラタタメ氏
3.転職軸と方向性が決まったら希望年収、 希望職種、希望条件を決めてサイトをチェック
転職軸と企業調査の方向性が決まったらまず自分に合う求人がどれだけ出ているか自分でまず確認します。
ベスト求人に出会う為にはまず最初に自分自身で数多くの求人に目を通し自分が応募する求人の可能性を自分自身で確認する事です。これは可能性のある求人を取り漏らす事を防ぐためです。
具体的には転職サイトと転職エージェントに複数登録して自分の希望業界、希望職種、年収や勤務地などの望条件を入れて転職サイトや転職エージェントのデータベースの中にある大量の求人票を一つ一つじっくり丁寧に読み込んで、自分の能力的に狙えそうかどうかを真剣に現実的に考えて行く事です。
これは膨大な量となりますが、最初にこの作業を自分の目で行う事が必要です。そしてこれが自分にとって最も良い求人と自分のマッチング度を高めて行きます。
一見するととても大変な作業に見えます。私もやりましたが最初は大変に感じます。
しかし毎週土日に集中してやれば直ぐに慣れて来ます。そして、いくつか応募したいと思うポジションが見つかってきます。
これは私の体験談ですがこの作業は慣れると楽になり、色々な可能性がある求人が出てくるのを見ると将来へのワクワク感が沸いてきてこの作業が逆に面白くなってきます。
そして自分にマッチしそうな求人が出てきたらとりあえず気に入りに入れて保存します。最初は一次選考を考えて少しハードルが高いと思ってもとりあえずお気に入りリストに入れて下さい。
そして改めて別の日にお気に入れた求人を検証して応募したい求人を絞り込みます。そして実際に応募してみる事です。
応募する会社を決める時の注意点はこの会社は無理だろうと勝手に思って候補から外さない事です。面接まで呼ばれたらラッキーと思う前提で応募を考慮する事が結果的可能性を大きく広げます。
転職はリスクが伴いますが、転職活動はノーリスクです。内定入手しても実際に入社しなければ何のリスクもありません。
だから求人に対する応募は積極的に行って下さい。
4.平行して転職エージェントを使い求人を紹介してもらう。
そして平行して転職エージェントを使い自分の可能性、市場価値、紹介案件(公開、非公開を聞く)入手して検討して下さい。
あくまで自分主体で企業調査を行うのが基本方針ですが、転職エージェントも平行して使うのは転職活動において必須です。
エージェントを上手く活用するポイントは下記です。
・公開、非公開の求人を出来るだけ多く紹介してもらう
・転職活動の主導権は与えないがビジネスパートナーとして誠実に応対する
・転職エージェントは複数使う(大手2社、特化型1社ぐらいが適切)
・職務経歴書と応募先企業の面接のアドバイスは必ずしてもらう
・エージェントと自分で見つけた双方の求人を適宜応募する
ちなみに私がお世話になってエージェントをご参考までに紹介致します。
尚、以下のマイナビとdodaは私がお世話になったご縁に基づき今回アフィリエート広告としてタイアップさせて頂いております。
いずれも登録や相談は無料なので一度コンサルタントに自分の今の市場価値や転職市場の現状等について情報を聞いてみて下さい。
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5.応募について:
求人を探して希望するあるいは条件にマッチする求人がみつかったら応募するのが基本です。
しかし、一度にあまり多くの求人を応募しても時間的に対応しきれないお場合もあります。
一方で年代によっては内定確率が下がる為ある程度の数を応募せざるを得ません。私の経験からまとめた年代別の応募数の目安は下記となります。
30代: 厳選して応募する。面接対応や時間も考えて4~5社が適当
40代: 厳選4~5社にして且つ幅を広げる(プラス可能性のある3~5社。合計10社以上)
50代: 最低条件を決めて可能な限り数多く応募する(殆ど書類選考が通過しない為)
転職は年代や狙うポジションにより違いがありますのでその点を考慮して企業への応募方法、応募数は決めて下さい。
以下年代別の転職方法については以下の記事で詳しく解説していますので
宜しければ一緒に読んでみて下さい。
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【30代転職】未経験から転職に成功するやり方と考え方を徹底解説 | 転職の伝説 (biz-legend.com)
【40代転職】厳しい現実と転職を成功させる方法を徹底解説 | 転職の伝説 (biz-legend.com)
【50代転職】現実と失敗しない転職の考え方とやり方を徹底解説 | 転職の伝説 (biz-legend.com)
6.書類選考に通過したら面接で内定を勝ち取る
書類審査が通過したらいよいよ面接です。この面接対策は非常に実用的な成功方法を下記の記事でまとめましたので下記記事を併せて読んで下さい。
関連記事:
【転職 面接】面接で必ず聞かれる3パターンの質問と内定をゲット出来る対策を徹底解説 | 転職の伝説 (biz-legend.com)
7. 納得できる内定先に決定
最後は、転職軸、条件、そしてケミストリーがあっているかどうかを最終確認して内定を入手した会社に入社するかどうかを決定します。
迷った場合は以下の記事を見て下さい。
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転職で内定入手して 迷った時の最終判断 基準5つ | 転職の伝説 (biz-legend.com)
まとめ
今回ご紹介した通り転職の企業研究で大事な事は転職の方向性は自分で主体的にコントロールして企業探しも自分が主体的にやる事です。
そして、転職エージェントは転職活動において必須ですが、あくまでも自分が転職活動の司令塔となり転職エージェントをパートナーとして上手に使う事です。
前述した通り、転職に成功するかどうかは企業選びで殆どきまります。
是非自分が主体的となり転職活動における企業研究を成功させ納得のいく会社に転職して下さい。。
以上
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