上司と合わない事は転職理由になると思いますか? 結論から言うとそれは立派な転職理由になります。
しかし転職を決断する前になぜ上司と相性があわないのかを自分で良く分析して必要な対処を行う必要があります。
そして本当に転職したい理由が上司の問題なのかどうかも含めて検証しないと転職しても同じ問題が発生し転職を繰り返す事になります。
上司と合わない事が理由で転職をする人は本当に沢山います。一方で上司の評価は特に転職先においては転職者の将来を決めるほど重要な要素となります。よって上司への対処方法を身に付けておかないと転職先でも同じ失敗を繰り返します。
又、今直ぐ転職しない人でも上司の評価は 自分の今後のキャリアを正しく構築し適正な給与を得るためにも非常に重要なものとなりまず。
この記事は転職者や転職を希望している人にとってなぜ上司の評価が重要か? そして転職先で成功する、あるいは転職先で同じ失敗を繰り返さない為に上司と合わない時に必ず実行すべき対処方法5選を解説します。
今回ご紹介するの対処方法は私が過去5回転職して上司との関係作りに失敗した経験と現在上司として転職者を指導している立場から書いた実効性のある具体的方法ですので是非参考にしてください。
どの会社でもなぜ上司との相性が重要なのか?
新卒や第二新卒、そして転職者の評価は会社に在籍した社歴が短いため
直属の上司の評価=あなたの評価になります。
逆に言えば会社に長く在籍して実績を積んでいれば誰かが助け舟を出して二次評価を上げてくれるかもしれませんが、それがない転職者は一次評価(つまりあなたの直属の上司)の評価があなたの評価そのもになります。
自分では一生懸命やっている!
必ず誰かが見ていてくれている!
という期待を持つかもしれませんが、現実的には会社のルール上直属の上司が付けた評価がその後誰かにより大きく変えられるという事はありません。
つまり、直属の上司があなたの評価の全てを握っていると言っても過言ではありません。
この状況で上司に悪い評価を付けられ続けるとあなたの将来は厳しくなります。又、評価は客観性を立て前としていますが主観が大きく入るのが実情です。この時に相性が悪い上司の下ではよほどの実績や客観的にみみて評価できる結果がないと良い評価は得られません。
以上の状況が避けられないのであれば転職を通じて上司も職場環境もすべてスクラッチにすれば一旦は問題は解決されます。
しかし、上司となぜ合わないのかという本当の理由を理解しその対処を一度は行わないと次の転職先でも同じ失敗を繰り返し永遠に自分の思ったようなキャリアを築くことはできなくなります。
上司と合わない時の対処方法5選:
今の上司や環境が変えられないのであれば今すぐ転職しようと思う方は多いと思います。
しかしちょっと待って下さい。物事には全て PDCA(plan, do, check, action)を回してなぜ上司と相性が悪かったのかの検証、そして次に自分がどんな会社や上司の下で働いても対応できるようにしておかなければいけません。転職を決断する前に必ず下記5つの事を検証してから最終決断するようにして下さい。
1)自分の勤務評価を客観的に分析する:
自分の勤務評価を客観的に分析して下さい。評価が低い場合はまず自分の非や自分が至らなかった点を客観的に分析して下さい。評価が高い場合はその上司が自分のどのポイントを高く評価しているか? それでも上司との関係を悪くしている要因が何かを客観的に検証してみて下さい。
2)上司が会社に対して責任を持っている事に対して自分は貢献出来ているか?
上司もサラリーマンでありその組織の中で自分の担当部署を成功させるという責任を背負っています。この上司の立場や責任を理解した上であなたは組織の一員として上司が背負っている責任の為に何が貢献出来ているか分析してみて下さい。
もし、貢献できていないという結論に至った場合、自分が上司であった場合そのような部下を上信頼するかどうか考えてみましょう。又、逆に自分が上司になり同じような部下を持ったらあなたはその部下に対してどのような評価をするでしょうか?言い変えればチームの一員としてあなたは所属する部署の成功に対して貢献している存在であったかどうかを客観的に検証してみましょう。
3)上司の考え方、やり方は理解しているか?
上司も人間です。仕事の進め方や好みはあります。これは個人のエゴという事でなく人間はそれぞれ考え方や感覚の違いがあります。そして自分が一番やりやすいやり方で仕事を進めるものです。組織にいるあなたは自分より大きな責任を背負う上司の考え方ややり方を理解して仕事を進める事が必要になります。この点を理解して会社の為に上司との協業が出来たか検証してみてください。
4)3年~5年先輩で自分がこうなりたいと思う人がいるか?
上司も含めて自分がその会社に在籍して3年先、5年先どのような人になっていたいと思っていますか? 実際に自分のまわりにいる先輩たちの中でそのような人はいるでしょうか? いるのであれば一度どのようにその会社で仕事をして今のポジションになったか聞いてみてください。何かのヒントがあるかもしれません。逆にいないのであれば転職への決断の一つの大きな要素となります。
5)今の会社や組織にに最低でも1年以上在籍して精一杯の努力をしたか?
もしあなたが今の会社に入社して1年未満であれば上記の事も検証して再度努力してみる事を勧めます。また、1年未満は転職先に正当な理由を説明出来ない限り転職活動上不利になります。
以上の事を総合評価してやはり自分に非がない、環境を変える事がベストの選択だと判断できるのであれば転職を決断してください。
考えるより行動する方が早いと言う人もいますが少なくとも上記5つの事を検証しなければ転職の理由は他責(他人の責任)と判断して転職を繰り返してしまいます。こういう人が本来の意味でのジョブホッパーだと思います。
まとめ
上司と合わないことが理由で転職をする時に大切な事は自分の今までの仕事の仕方や内容を検証し必要な対処を行い最終的に転職を決断する事です。
会社というところは所詮人間社会でありどの会社の所属しようがどの会社に転職しようが上司と合う、合わないの問題は必ず発生することだと言っても過言ではありません。その為に今回紹介した対処方法5選を使いPDCAを回すことが必須だという事です。
そうすれば次はどのような上司が来ても一回り成長した自分が次の上司とうまく仕事ができます。そしてそれが転職で成功する際に最も大切な事の一つだという事です。
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以上