[30代転職】年収は会社で決まる。年収を大きく上げたければ転職にチャレンジしよう!

転職の必要性

 この記事は年収を大きく上げたい30代の人に向けて年収を上げたい場合なぜ転職にチャレンジすべきかという理由と転職に踏み出す方法を解説します。

 結論から言うと年収を大きく上げる為に転職が必要な理由は下記の3つとなります。

  • 会社というのは個人の能力や実績では極端に給与は上がらず、結局どの会社に所属したかで年収や昇進の時間軸が決まる。
  • 今の会社で短期的な昇格で年収アップを築こうとしても実際に各企業には年功序列に基づく確固たる昇格制度があり短期で大きな昇格や抜擢人事は現実的には行われない。
  • 最近になり新しい給与制度や働き方が出てきたが普及するには時間がかかると思われる。

以下、詳しくこの3点を説明します。そしてその上で迷っている30代あるいは既に転職を考えている30代向けに転職の始め方を解説します。

年収を大きく上げるために転職が必要な理由

1.入社する会社により年収は既に決まっている。

 何人かの方は今所属している会社で大きな実績を上げたりスキルを大きく向上させたりすると給与が短期で大きく上がったり抜擢人事があるかもしれないと思っているかもしれません。

 しかしごく一部の会社を除いて会社はその収益性に応じた労働分配率(利益の内いくらを社員の給与原資とするか)をしっかり決めており経営的にこれを大きく変更する事は殆どありません。つまり収益性と労働分配率が 高い会社の給与水準は常に高く、収益性と労働分配率の低い会社の給与は常に低いという事です。

 前者で代表的な業種は投資銀行、総合商社、コンサルタント等そのビジネスにおいて粗利率が高く人で稼ぐビジネスがあります。これらの業種は労働分配率も高く入社時点から給与水準も高くそのアップ率も大きいのが通常です。

 この逆は労働集約型企業で人件費を出来るだけ抑えて(つまり労働分配率を低く抑えて)利益を出す業種。例えば飲食業、中小規模のメーカー、運輸業等の業種が当てはまりますがこの業種に入ってしまうと従業員はもちろん、幹部や役員クラスでも驚くほど低い年収になっている会社があります。

 一つ私が経験したエピソードがあるのですが、私が総合商社にいたころある取引先の中小メーカーの非常に優秀な営業部長にお世話になった時に言われたのは私の年収は800万円ぐらいだけどお宅の会社の○○さん(入社10年目の女性事務職)と同じだよと言われて驚きました。

 しかし確認してみたら事実であり絶句した事を覚えています。これは昔の事だからという事でなく今でも業種によりこれだけ大きく年収が違います。つまり現状で満足していない方が給与やポジションを大きく上げたい、もっと大きなチャンスをつかみたいと思った場合転職が 唯一一番適切な方法であるといっても過言ではないと思います。

 一方で最近になりユニクロが日本の従業員の年収を国際水準に合わせて40%アップするという記事が出ましたが、同社のように収益性と成長性が著しく高い会社はこのような事は可能ですが、今後すべての会社がこのようになるかどうかは世間一般の会社の経営的な観点からみてまだ時間がかかると見たほうが転職者にとっては無難だと思います。

2.昇給・昇格は能力や実績でなく年功序列とルールにより決まる。

 成果主義、能力主義を大きくうたう企業が今も昔も多いです。しかしどんなに大きな実績を上げたりスキルを向上させたりしても一時的に特別賞与や奨励金はもらえるかもしれませんが給与が短期で大きくあがったり抜擢人事があるというのは労働市場の変化の大きい現在でも現実的にはそう多くは期待はできないと考えた方が無難です。

 残念ながら通常の会社(特に日本の会社)は年功序列を根幹とした確固たる昇格制度や賃金テーブルがありこれがしっかり運用されています。つまり新入社員から執行役員(取締役は除く)の給与や賞与レベルはその会社の賃金テーブルで細かく決めらており余程の事がない限りそれに基づいた昇給しか行われません。それは定年まで働き続ける事を前提とされた賃金テーブルで時間軸は30年以上働く生涯雇用を前提として作られており昇給による年収アップは時間がかかる仕組みとなっています。

 勿論、卓越した実績やスキルを持った方は昇格が早かったりするケースもありますが、他の社員より少し評価が高い、数年出世が早いというだけで長い目で見て生涯年収は取締役にでもならない限り30年というスパンで見たときはそれほど大きく差はないというのが現実的ではないかと思われます。

3.リスキリング、ジョブ型、新入社員から1000万円給与等の記事を見ると時代は変わりつつあると思うけれどまだまだ時間は必要。

 高齢化社会に対する政府の対策としてリスキリングによる雇用機会創出、ジョブ型雇用への移行、若者の早期退職を避けるための能力主義、新入社員からでも年収1000万円というアグレッシブな記事を最近よく見かけます。これは日本の労働市場が良い意味で活性化する施策で私自身非常に良い制度で是非早急に普及して欲しいと思っています。しかし、これらの制度は今までの雇用制度を大きく変える制度となりそれが日本全体に普及するにはまだそれなりに時間が必要ではないかと思っています。

 というのも私も経営側の人間の立場で言わせてもらえば、今までの賃金体系を大きく変えると労働分配率が高くなったり、今まで暗黙で守られていた上下間の雇用秩序が壊れ離職者や会社のモチベーションが大きく下がるリスクがあると判断しています。ひいては組合との折衝が難航したりする事もあり 一部の先進的且つ大きな企業を除いて実際にこれらの新しい制度をいざ導入するとなったらハードルは高くそれなりに時間はかかるのではないかと見ています。

以上の3点が私が転職を武器に年収アップをすすめる理由です.

転職という武器を使って早く年収をアップさせよう

 いずれにせよ、現在働いている方で転職を希望されている方は今の会社が変わるのを待つ(実際待てない人が多いと思いますが)事は難しいと思います。逆に必要と感じた時に積極的に動かないと転職のタイミングを逃すかもしれません。

 一方でやみくもに給与やポジションを上げたい為に転職先を探しても成功しません。成功の為にはどこに行っても稼げる、活躍できる普遍的な実力をつける事と同時に戦略的な転職活動を行うことが必須です。この方法については今後アップする別の記事でご紹介いたしますので宜しくお願いいたします。

年収を上げる為の企業の選び方

年収を上げるための企業研究、つまり企業の選び方以下の記事に詳しく解説しましたのでこちらの記事を読んでみてください。

年収アップ転職を可能にする企業研究のやり方 | 転職の伝説 (biz-legend.com)

転職活動の始め方

転職は今からでも遅くはありません。以下の記事に30代から始める転職の始め方を詳しく解説しましたのでこちらの記事を参照して転職活動を成功させて下さい。

【30代 転職】手遅れではない! 未経験から転職に成功する方法 | 転職の伝説 (biz-legend.com)

                                            以上

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