【人生100年】雇用環境の変化と転職の必要性(実例)

転職の必要性

人生100年時代と言われます。

一方で今の日本は年金の支給開始が65歳まで繰り下げとなり一部の裕福な人を除いて普通のサラリーマンであれば少なくとも年金支給が開始される65歳までは働く必要がある時代になって来ています。

 また、晩婚化で遅い年齢で子供をもったり、中高年に入りマイホームを購入して長期ローンが残っている人、そして仕事を続けないと自分の健康や生きがいを保てないという人は65歳を超えても働き続けなければなりません。

 つまり、人生100年時代とは聞こえは良いですが、長生きリスクが大きくなるという事です。そしてそのリスクを回避する為の収入の確保やその為の長期的な人生設計が必要になってくる事を意味します。

 しかし、これからの長い人生今の会社で働き続けてこれから先に終身雇用が保証されるあるいは雇用環境が変わらないという保証があるでしょうか? 

 別の言い方をすると今の会社が安泰で且つ自分の会社における評価が高くても今後20年~ 30年の間に会社が変化せず自分の雇用や生活が65歳や70歳になるまで安泰であると言えるでしょうか?

 私は38歳まで新卒で入社した大手企業で終身雇用を信じて自分のキャリアを全うしようとして働いてきました。しかし38歳の時に会社の業績が急に悪化しリストラに近い形で退職せざるを得なくなり最初の転職をしました。

 その後40代で3回、50代で1回と約40年間の会社生活の中で合計5回の転職をして61歳になった現在も現役でサラリーマンを続けています。

 私が過去40年間に経験した転職と現在の日本の雇用環境の急激な変化を見て身に染みて思っている事は会社の経営環境や雇用環境は何時でも変わる可能性があるという事です。

 そして自分の生活を守り充実させるためには自分のスキル一つで勤務先を選択できる転職と転職力が必要であるという事です。  

 この記事はまず現在皆さんの周りで起こっている日本の労働環境の変化の状況をまとめた後、私が転職をせざるを得なくなった実例をご紹介します。

 そしてその上で皆さんがこれからの100年時代の人生を見据えて雇用不安というリスクを逃れ会社があなたのキャリアを決めるのでなく、あなた自身がキャリアを選択して人生設計を構築していける転職と転職力の必要性を解説します。

日本の雇用環境の2つの大きな変化:

1)終身雇用の終焉

  最近、経団連や日本の代表的な企業であるトヨタのトップが今後終身雇用を保証するのは難しいというコメントを出しました。

 皆さんはこれを聞いてどう思いましたか? 

・これだけ日本の会社は終身雇用を継続してきたのでそう簡単には変わらないよ! 

・私の会社ではそのような動きはないので大丈夫ですよ!

 という方も多くいると思います。

 しかし、最近のグローバル化による企業の競争環境の変化や経営体制の変化を見ると日本企業が今まで取ってきた終身雇用は終焉に向っていると私自身は肌で感じています。

  具体的には最近長年終身雇用を行っていた富士通等の大企業がいきなりリストラを発表して希望退職者を募りました。そしてこのニュースを筆頭にこの手の事例がこの数年で非常に多くなりました。

 また、今までの日本経済の流れを振り返ってみると90年代の終わりから2000年代に不況により山一証券等の大企業が倒産しました。このころから会社側が人件費がコスト高となる日本型雇用を維持できなくなってきたのだと思います。

 そしてあれから20年以上たった現在日本の企業はだましだまし終身雇用を維持してきましたが、2008年のリーマンショックと2020年のコロナショックによりいよいよ会社の体力が消耗し、終身雇用の約束を果たす事が困難になってきたのが実態です。 

2)年功序列の終焉とジョブ型雇用導入の本格的開始

  昨今の労働人口の減少やグローバル化による企業の競争環境の変化等を背景に経団連がジョブ型雇用の導入を推奨するという方針を出しました。そして、日立、KDDI, 富士通、資生堂、パナソニック等の日本の名だたる企業がジョブ型雇用を導入しました。

 ジョブ型雇用とは従来の日本型の役割を決めずに終身雇用を前提とした社内で教育やジョブローテーションを行うメンバーシップ型雇用に対してジョブデスクリプション(仕事の役割)を決めそれに対価を払う雇用の仕方です。

 米国の雇用形態はこのジョブ型が主流ですが終身雇用を前提としていないため雇用の流動性が高い(簡単に言えば仕事ができなかったり、その仕事がなくなると解雇されるという事)のが特徴です。

 実は今ジョブ型雇用を採用している米国でさえも近年まで日本と同じ終身雇用が中心のメンバーシップ型雇用が主でした。

 しかしその後の日本や中国の台頭により企業業績が悪化やその後ベンチャー企業などの革新的な企業構造が一般化し始め、それとともに伝統的企業の終身雇用制は急速に放棄されていきました。

 そして終身雇用制の牙城であり、アメリカの終身雇用制のシンボルであったIBMがついに終身雇用制を放棄したのが1994年で、今はほぼ完全にアメリカはメンバーシップ型雇用からジョブ型雇用の社会をなっています。

 日本の場合米国と違い完全にジョブ型雇用になるかどうかは色々な意見があり正直どうなるか私にもわかりません。

 ただ一つ言えることは日本の企業もグローバルな競争が進みコスト削減と能力主義を徹底していく事が急務となっておりこれからの終身雇用・年功序列を中心とした日本の雇用形態を維持する事は間違いなく難しくなっているという事です。

終身雇用が崩壊して大企業をリストラ同然で退職した私の実例

 私は1980年代、終身雇用とメンバーシップ制の雇用が当たり前の時代に一流と呼ばれる大学を出て一流と呼ばれる総合商社に入社しました。

 当時は、いわゆる昭和の時代の真っただ中で、上司のパワハラ、ハードワーク、意味のない仕事の慣習、そして年功序列が当たり前の世界でした。しかし、時代が時代であり苦しいながらも年収が高く世間体も良く、海外駐在も若い時に経験にさせて頂きこれが当たり前、これで順調という感覚で15年以上この会社で終身雇用を信じて仕事を続けました。

 このころは正直この会社で我慢すれば課長になり部長に昇進し生活は一生保証されると本当に信じていました。

 ところが1990年代の後半に会社が金融投資に失敗し大赤字を出し、赤字決算どころか会社全体の資金繰りまで危なくなり、銀行の融資も下りない状況がいきなり発生しました。

 当然会社の終身雇用は崩壊し、社員を維持できなくなった会社はコア事業とノンコア事業を勝手に切り分け、今まででは考えられなかったリストラや早期退職の募集が始めました。

 自分の所属していた部署もノンコア事業と位置付けられ上司は小会社に出向か早期退職、私は給与カット、何よりも社内が殺伐となり経営者批判は横行し出来る社員が率先して退職を始めるというまさに会社崩壊の状況がいきなり自分の身に振りかかりました。

 実はこの事件が発生する一年前に私は35年ローンの家を買い子供も生まれたばかりでこれからの生活と家族の将来がどうなるかこれほど心配したことは今までありませんでした。

 どんなに大きな会社でも、伝統的に終身雇用を守ると言っている会社でも環境変化や業績悪化に対してはあっけなく変化する事をこの時身に染みて感じました。

 そしていかに一つの会社に自分の命を預ける事が危険かと言う事を痛感しました。

 そしてもう一つショックであった事は会社でも有能だと思っていた先輩方が早期退職に応じて転職活動を行っていましたが色々な会社に応募しても内定を取れないという苦戦状況を実際に見た事です。

 今思えば当時は転職が当たり前でなく、大企業のエリートであればどこでも転職先が見つかるという感覚で転職活動をしたようですが、会社の外で使えるスキルが少なく、今のように転職ノウハウが確立されていなかったため転職に苦戦したのだと今になって思います。

 この実例は2000年前後に実際に起こった事ですが終身雇用が常識であったこの時代でさえ経営環境が変化したり悪化した場合大企業であれ終身雇用が維持できなくなるという恰好の例です。 

 ましてや終身雇用が本格的に終焉を迎えている現在誰にでも起こりうると言っても過言ではありません。そして何時でも自分の働き場所は自分で見つける事が出来るよう転職力を磨いておくことがこれからの時代必要になってくると言えます。

これからの時代を生き抜く為には転職と転職力が必要となる

あなたが今置かれた状況は如何でしょうか?

 以上日本の労働環境の劇的変化と私の転職の実例をご紹介しました。

 それではこの記事を読まれている30代、  40代、50代の方の今会社で置かれた状況は如何でしょうか?

 もちろん今働いている会社が優良企業であり将来性もあり自分がその中で評価されているのであれば今の延長で将来のキャリア描いても良いと思います。

 しかし、一部の人を除いて沢山の方は今の仕事や将来に不満や不安を抱いているのではないかと思います。

 あなたの今の状況はいかがでしょうか?

例えば

・今の会社の将来性(業績不振によるリストラ、業界再編による合併、統合、そして雇用形態の変更による年収体系の変更や終身雇用の見直し)に不安はありませんか?

・上司や職場の人間関係が本気で嫌になっていませんか?

・自分の人生や家族の幸福を達成する為にこれからも十分な年収をもらえる見込みがありますか?

・そもそもあなたは今の会社で認めらていますか? 

今後、評価され昇格し昇給する見込みはありますか ?

・ワークライフバランスは大丈夫ですか?

・精神的、肉体的な健康状態は大丈夫ですか?

 以上の要素が一つでも当てはまる人はこのもやもや感、不安、そして不満を抱えながらこれからの長い職業人生を我慢して行く続けていける自信がありますか?

 それだけではありません。私の実例でも紹介した通り今の時代は会社の安定=雇用の安定ではありません。この先10年、20年先を見据えて必死に会社の為に努力してもいつ会社に捨てられたり、自己実現をするチャンスがなくなるかもしれません。

仕事の成功は自分と環境という二つの大きな要素から成り立っている

 私は自分の経験から仕事の成功と充実は下記二つの要素からなり立つと思っています。

①半分の50% は自分の努力や考え方で解決できる要素

②もう半分の50% は環境、つまり会社の将来、雇用条件、年収条件、自分がやりたい事が出来るか同課などの自分でコントロー出来ない要素

①を一生懸命やるのは当たり前です。

 しかし、②の環境は自分で変える事は出来ません。

  もちろん、社内移動や上司に相談して一つの会社の中で自分の環境を変えようとする努力は必要です。しかし例えば給与テーブルや人事異動の規則などその会社組織には決められたルールや考え方があります。収入は勿論、配属される組織や人間関係などの環境は自分で変える事は不可能です

人生において転職と転職力という環境を変えられる選択肢を持とう

それではどうすればよいでしょうか? 

結論から言うと自分の努力で変えられない環境を変える為には自分のキャリアの中で今の会社以外のもう一つの選択肢となる転職をする事です。

 転職はこの環境を一変させる力をもっています。そして転職をして転職力をつける事により人生の選択肢が増え、経済的な不安を払拭し自分のキャリアを自分の手で作っていける事が出来ます。 

 そしてこの転職と転職力を身に付ける事により会社にキャリアキャリアコントロールされる人生でなく自分がキャリアをコントロール出来人生に変わります。

 そして不安、不満、そしてもやもや感を持ちながら人生を歩んでいくことと決別できることになります。 

転職の他に生活を支える副業の考え方について

 一方でこの雇用不安や一つの会社にしがみつく生き方から脱却する為に転職と言う選択肢の他に副業や投資をすべきだという意見があります。

 そして今やサラリーマンの間でこの副業や投資はある意味ブームになっていると言っても良いと思います。

 私もこの副業や投資は本業以外に収入を確保する手段として非常に有効な手段であり可能であれば是非やるべきであるという意見です。

 しかし気を付けておかなければいけない事は副業はあくまで副業であり本業と同じくらい稼ぐためには本業とは別にそれなりの時間と労力が必要だという事です。

 又、私も少しトライしてみた事がありますが副業で稼げている人はほんの一握りだというのが実態のようです。

 つまり副業はあくまで起業であり事業と捉える方が現実的であり、他の人が成功しても自分にとっては再現性が低く、ギャンブル性がある事も否定できません。

 副業はあくまで本業あっての副業であり、サラリーマンである以上会社で得られる収入を軸として生活支えて行くことこそが本流です。そしてその本業の代替として転職というもう一つの選択肢を持つ事をまずキャリアの軸にすべきだと思います。

 逆に転職は副業と違い正しやり方を覚えれば誰でも再現性と確実性を高められます。

 まず転職エージェントに自分の市場価値と外部の転職環境を聞くことから初めて見て下さい。

 以上これからの時代に転職と転職力が必要であることを解説しました。

 転職の必要性は分かったがそれではどうすれば良いのでしょうか?

 答えはいきなり転職や転職活動をする必要はありません。

 まず、今の自分がどれだけの市場価値があるのか? そして今の会社以外でどれだけ自分を生かせるチャンスがあるのかを一度見てみて下さい。

 その上でやはり今の会社が良いのか、あるいは転職をして自分の今を変えて可能性を広げてみたくなるのかを確認してみて下さい。

 私が最初に転職した時は転職ノウハウはおろか自分がどれだけ市場価値があるのか? 自分が今の会社以外でどれだけのチャンスがあるかも全く知りませんでした。

 しかし最初に友達に紹介してもらった転職エージェントに面談して色々な転職市場の情報を頂き自分の市場価値を分析して頂いたおかげで転職という新しい世界を知る事が出来その後の人生を変えられる事ができました。

 私がその時に登録した転職エージェントは下記です。

尚、以下のマイナビとdodaは私がお世話になったご縁に基づき今回アフィリエート広告としてタイアップさせて頂いておりマイナビのプロモーションを含みます。

 いずれも登録や相談は無料なので一度コンサルタントに自分の今の市場価値や転職市場の現状等について情報を聞いてみて下さい。

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 登録費用はゼロでコンサルタントとの面談も無料です。自分の今の市場価値や転職市場の動向そして何よりも今の自分が転職市場でどれだけのニーズがあるか分かるだけでも人生において大きな価値を生みます。

 転職する事はリスクですが転職エージェントに登録して面談する、あるいは実際に転職活動をする事は全くリスクはありません。

 一度転職エージェントに話を聞いて自分の市場価値や外の世界がどう動いているか確認してみて下さい。

                                          以上        

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