年収アップ転職を可能にする企業研究のやり方

転職のやり方

年収アップを目的とした転職活動をする際、皆さんは各業界の年収レベル、狙うべき応募先企業やポジション等も含めた企業研究をどのようにやっていますか?  

 ほとんどの人は仕事を続けながら転職活動を行っているので時間的に余裕がなく転職エージェントからの情報をメインとされている方が多いのではないでしょうか。

信頼できるコンサルタントが適切な情報提供やアドバイスをしてくれる場合は良いですが、コンサルタントによってはどうしても内定を優先して限られた企業情報や応募ポジションを勧めてくる場合があります。

軸ずらし転職という言葉がありますが、同じ職種、そして同じスキルや実務経験でも入る業界により年収レベルは大きく違います。

 例えば、総合商社の課長代理の給与の方が中堅企業の執行役員レベルの給与よりはるかに高いという事は普通にあります。

  私自身も過去5回転職しましたが最初の転職は転職エージェント任せにして決めたこともあり転職した後、同じ条件でもっと給与や成長性が高い業界を知ってあの会社を受ければ良かったと後悔した事がありました。

 それ以降は転職エージェントからの情報とは別に転職をするときは今回ご紹介する手順で必ず自分自身で企業研究をするようになり3回目の転職では約300万円の年収アップを実現できました。

このように企業研究を主体的に行い正しい手順とポイントを押さえておけば同じスキルや経験でも大きく年収をアップする事が出来ます。

 この記事は私が実行してきた転職における年収アップの為の企業研究のやり方と年収をアップさせるポイントを以下の5つに分けて解説します。

 まず日本の会社の業界別年収レベルを調べる

2. 転職で年収をアップさせる為の企業選びのポイント

3. 年収アップ転職で狙う業界・企業候補、希望年収を決める

4. 調査の上マッチした求人があれば実際に応募する。

 5. 必要ならば転職先と給与交渉を行う

1.まず日本の会社の業界別年収レベルを調べる

  まず、年収アップの為の企業研究、つまり年収の高い業界や企業を調査する際は、エージェント任せにせず最初は自分で調査の上、確認してください。

 転職エージェントは大事なパートナーですがどうしても内定あありきで大きく年収アップを狙うようなチャレンジな求人は余積極的に紹介してこないのが普通です。

 繰り返しますが同じスキルや経験でも自分が主体となって企業研究を行い年収レベルの高い業界への転職にチャレンジすれば同じ業界や同じ会社で仕事を続けるよりもはるかに早く年収をアップする事が出来ます。

 一昔前はこの異業種・異業界転職のハードルは高かったのですが現在はIT やAI等の新興産業が多く出てきた事とコロナ以降の人手不足、働き方改革、賃上げ競争による人材の獲得競争が激しくなり異業種間の転職も活発化し年収を大きく上げている転職者も多くなりました。

 以上より年収を上げる為の企業研究はまず日本全体の労働市場と業界別の年収レベルを把握する事から始めて下さい。

 そのためにはまず業界別の平均年収を確認するのが一番良く色々なサイトで紹介されていますが以下分かり易いと思うサイトをリンクしましたので業界別の平均年収を確認して自分の希望年収を狙うのはまずどの業界を狙えば良いか確認してください。

業界動向サーチ 業界別平均年収ランキング(2021-2022年度版)

業界別 平均年収ランキング(2021-2022年)-業界動向サーチ
業界別の平均年収ランキングを掲載しています。データは2021-2022年。190を超える業界の中からランキング上位トップ50とワースト10を掲載しています。

 年収アップがあくまで第一目的ですが、それだけでなく転職を成功させる為には会社の業務のハードさやブラック度等も考慮の上業界を絞っていく必要がああります。

 この業界全体を俯瞰する為に転職youtuber のサラタメ氏が業界別年収レベルブ、ラアック・ホワイト度を以下の通り上手くマトリックス化しています。秀逸なマトリックスですので、上記の業界別平均年収ランキングと併せて研究して自分の狙う業界決めてください。

 引用:著書:シン・サラリーマン 著者:サラタタメ氏

2. 転職で年収をアップさせる為の企業選びのポイント

以上自分が狙う業界を確認出来たら次は実際の企業選びです。企業選びをする時のポイントを以下の通り説明します。

年収水準がより高い業界へ転職する

 年収アップは転職する年齢や保有するスキル・経験などによって実現可能ですが、年収水準が低い業界へ転職した場合、そこからなかなか年収が上がらないことも。業界ごとの相場もあるため、個人のスキルや経験、企業の力量では変えることが難しい部分といえます。

企業の多くは各社員の給与を算定する「給与規定」を用意しています。業界や企業規模、方針によって相場が異なり、概ね会社独自で設定されているのが一般的です。同業種でも勤続年数によって年収に大きな差が生じることもあります。そのため、年収水準がより高い企業に転職できれば、年収アップにつながりやすいといえるでしょう。

実力・実績評価型の企業に転職する

どれほど高いスキルを持っていても、年功序列の評価制度を取り入れている企業では、中途入社した社歴の浅い方は高い評価を得られないこともあります。実力や実績で評価が決まり、評価しだいで給与が決まる企業や、インセンティブを導入している企業を選ぶのがおすすめです。

実績や職歴は惜しまず書き、入社後の貢献度についてアピールする

これまでに積み上げてきた実績や職歴は、転職後の年収を決める際の重要な判断材料になります。

入社後に自分がどれだけ貢献できる人物かをアピールし、「年収に見合う人材だ」と納得してもらうためにも、実績や職歴は惜しまず具体的に書きましょう。特に応募している職種に活かせる実績・スキルなどは、強くアピールしても問題ありません。面接の段階で「この応募者はすぐには戦力にならなそうだ」と思われると、年収アップにつながりにくくなってしまいます。

また、異業種でも何かしら貢献できそうな経験がある場合や、現時点では実績を出せていないが今携わっているプロジェクトが好調である場合など、転職後の貢献度をアピールできるポイントがあれば、積極的に伝えるようにしましょう。

3. 年収アップ転職で狙う業界・企業候補、希望年収を決め実際の求人票チェックを行う

 業界別年収レベル、ブラック度を参考に狙う業界と希望年収を決めたら実際に募集しているポジションを探しましょう。

 転職エージェントからは限られた(つまり受かる確率の高い)ポジションしか紹介されないケースもありますので、コンサルタントに自分の希望を伝えてポジションを提出してもらうのでなく、あくまで自分が主体となって情報を取りに行くという考え方が最も大切です。

 この求人票の調査方法は今の時代は簡単で転職サイトに登録して広く自分が希望するポジションの求人票を出来るだけ多く集めて募集する人材・条件、その年収レベルを分析してみる事です。複数の転職サイトに登録して条件を検索すれば簡単にできます。

 そして何十枚も求人票を見ていくと自分の希望している業界や企業がどのような人を求めているかが腹に落ちるように良く分かってきます。そして自分が合致するスキル、足りないスキルは何かを把握出来ます。

 又、求人の背景を読み解くとその業界の求める人材像は勿論これからどのような分野を強化して成長していくかも見えてきます。

 私もこの求人票分析をやりましたが自分の次の転職先を見つけるというワクワク感と企業の情報を読み解くという面白さからこの求人票分析にはまってしまった経験があります。

 沢山見れば見るほど今の転職市場の全体が分かり、かつ自分の視野や選択肢が広がります。後、雇用状況は短期間で変わりやすいのでこの分析は土日や空いた時間を決めて定期的に行う事をお勧めします。

 そしてこれと並行して転職エージェントからの求人も検討して自分の集めた求人票についても意見を聞いてみましょう。

4. 調査の上マッチした求人があれば実際に応募する。

 そして 実際にマッチした求人、もしくは興味のあるポジションがあれば応募してみましょう。今直ぐ転職を考えていない人でも面接を受ける事により希望する業界の生の声、情報を聞けることになり非常に勉強になります。

 又、書類応募して通過するかどうかを確認して合否の理由を聞くだけでも自分の今の市場価値や足りない事が把握出来ます。.

実際の応募方法としては

  • 転職サイトであればネットでワンクリックで済みます。但し応募する会社に応じて職務経歴書はカストマイズしましょう。
  • 転職エージェント経由の場合は紹介された求人が自分の希望に合う求人であればそのまま応募しても良いです。自分が調べた結果希望するポジションがあればコンサルタントに聞いて募集ポジションが無いか聞いてみてください。

  以上より書類審査が受かれば実際に面接を受けてみて下さい。転職はリスクがありますが、転職活動はノーリスクです。面接を受ける事により内定を取れなくても今後の勉強になります。

5. 必要ならば転職先と給与交渉を行う

  会社や募集条件としては合格点の会社でも給与が自分の希望まで到達しない、あるいは自分のスキルや経験に見合っていないと思う時は給与交渉を行う事です。

  成功する給与交渉のやり方については下記記事で詳しく紹介していますので以下の記事を是非読んでみてください。

まとめ

 転職は自分の人生を左右する大きなイベントです。年収アップを行う転職の成功を左右するのは企業研究、業界研究から始まります。

 しかし転職エージェント任せにするのでなく自分が主体的に企業研究をし、抜け、漏れのない調査をして悔いのない転職をするようにして下さい。

 今回ご紹介した5つの手順とポイントは年収アップを実現させるだでなく広く転職市場や他業界の動向も調査出来、自分の今後のキャリア形成にも大きく役立つことになると思います。

                                   以上

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