ブラック企業の特徴と本当の見分け方

転職の必要性

ブラック企業という言葉は色々な意味で使われます。 一般的にブラック企業とは少ない賃金で長時間働かせる企業と定義されると思います。又、賃金はそれほど悪くなくても労働環境が著しく悪かったり、業績達成の為に会社から要求されるノルマが非常に厳しく社員の精神的な負担が多い会社の事を言ったりします。

実は私も長い転職人生の中で一度ブラック企業に入った事があります。その会社は収益性と成長性が非常に高くカリスマ経営者が社内を教育しながら社員を成長させている会社でした。仕事は地獄のような世界で帰宅するのは終電かタクシーが殆どで休日出勤も当たり前でした。結局健康を心配する家族の助言で転職を決意しました。しかしその会社で得た経営手法、事業戦略、数値処理の仕方、プレゼンのスキル等はその後の職業人生で大きく役立っています。

 この記事では絶対行ってはいけない本当のブラック企業と労働環境はブラックであるが自分のスキルアップの為に一度は経験しても良い優良企業の見分け方を説明します。

そして最後に絶対行ってはいけないブラック企業の見分け方を紹介します。

1.本当のブラック企業と労働環境だけがブラックな会社の見分け方。

ブラック企業には大きく分けて下記二つのタイプがあります

①本当に儲かっていなくて社員を低賃金で長時間働かさざるを得ない会社

  ②利益がたくさんでているのに経営者が収益に厳しく社員に労働に見合った給与を払わない会社。

  絶対入社してはいけない本当のブラック企業は上記①の本当に儲かっていなくて低賃金で社員を働かさざるを得ない会社です。このタイプの会社は低収益で労働環境が悪いという事だけでなく多少会社の収益が上がっても労働分配率(利益の中でどれだけの比率を人件費に充当するか)を低く抑える方針を取っている為簡単に給与は上がりません。それより大事なことは低収益の会社は会社の稼ぐしくみそのものやそこにいる社員が低生産性の仕事しかしていません。このような会社にいると低生産性の仕事のやり方、スキルに染まる可能性があります。

一方でで②の会社は冒頭で述べた筆者が働いていた会社のタイプです。このタイプの会社は事業そのものが高収益性の事業で利益を稼ぐ仕組みや稼ぐ能力を備えた社員が多くいます。

筆者の在籍していた会社は労働環境とノルマは非常に厳しかったのですが経営者や先輩も非常にエネルギーが強く優秀で色々な事を学べました。又、同僚や同じ転職仲間から良い刺激を受け、3年間の在籍期間でしたがここで得たスキルや仕事の考え方、やり方はその後の職業人生で大きく役に立っています。つまり、このタイプの会社は働き方はブラックでも社員にとっては学びや成長を与えてくれる道場のような会社だと私自身は判断しています。

一方で絶対に行ってはいけないのが①のタイプのブラック企業です。次にこの絶対行ってはいけないブラック企業の見分け方を教えます。

2.絶対入社してはいけない本当のブラック企業を見分ける方法:

応募する又は内定を入手した会社がブラック企業かどうかを見分ける方法としてはまず転職エージェントに確認するのが一番良い方法です。只、転職エージェントも全てを把握しているかどうかは分かりませんし本当の事を言ってくれるとは限りません。

結局転職先を決めるのは最終的には自己責任なので自分で判断し納得した上でその会社に入社する必要がります。

以上を踏まえ入社してはいけないブラック企業を見分ける方法を紹介します。

①その会社の収益率と労働分配率がどうなっているか確認する。

上場企業であればIR資料を見れば分かります。非上場でもHPに公開されていたり無ければ転職     エージェント経由入手してみて下さい。確認するポイントは

・同業他社と比べて営業利益率が高いか

・労働分配率が同業他社と比べて高いか

只、この情報は外から会社を見た情報なのであくまで参考情報と捉えて下さい。    

②その会社の給与レベルを同業他社の同ポジションと比較してみる。

そして応募企業と同業種の同ポジション又は近いポジションの求人票を転職サイトで取得し自分の応募企業の給与と比較してみましょう。それほど大きく変わりがないのであればその業界の標準、大きく低い場合はブラックの可能性があります。

③応募会社の離職率を確認する。

   その会社の離職率を聞いてみましょう。直接聞いても構いませんが一番良いのは転職エージェントに聞いてもらう事です。そして世間の平均と比較してみましょう。ちなみに厚生労働省の資料を見ると一般労働者の2020年の離職率は14.3%となっています。聞いてみて明確な回答が出た場合その数字を参考に出来ますが、問題は聞いてもはっきりとした回答が出てこないケースです。この場合は言えない理由がある、もしくは社員の離職については管理が行き届いていかもしれずブラックの可能性があると疑ってみて下さい。

④ネットの書き込みでチェックしてみる。

これは意外に実態を反映した情報を取れます。私が在籍していた会社の

情報をオープンワークス や転職会議等の口コミを見ると良く実態を踏まえた内容が書き込まれているなと感じました。只、匿名の書き込みとなっている為一つの書き込みを信じるのでなく幾つかのサイトの書き込みを見て総合的に判断するのが良いと思います。

⑤労働環境を実際に見せてもらう。

 面接時もしくは内定後に職場見学させてもらうのが一番良いです。その時に社員の平均退職時間や休日出勤の状況を上手く聞いてみるのは勿論ですが、実際に働いている人に笑顔があるか、余裕があるかなどの第一印象で以外にハードな職場かどうか分かるケースがあります。

⑥ 同業他社に知人がいればベスト:

    これが一番現実の情報を得られると思います。全員がそうできるわけではありませんが可能であれば友人、知人経由で紹介してもらうもしくは代わりに聞いてみてもらっても良いでしょう。

以上の情報は全て入手出来るかどうかは分かりませんが入社出来た情報を総合判断してブラックかそうでないかを見極めるようにして下さい。

まとめ

ブラック企業を見分ける方法を今回は紹介しましたがその会社が本当のブラックか、仕事は厳しいがキャリアの中で自分を鍛えて成長させてくれるかの見え分け方は最後自分の判断となります。繰り返しますが、後者の会社に入社した場合その後の自分のスキル、キャリアアップに大きく貢献する事もありますが前者の本当のブラック企業は絶対に避けるべきです。

いずれにせよ入社してはいけない本当のブラック企業とそうでない企業は応募時や入社前に今回紹介した方法も参考にしてしっかり見分けるようにして下さい。

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                                        以上

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