ベンチャー企業への 転職で成功する為の 5つのポイント

転職の成功方法

大企業やある程度の規模のある中堅企業からスキルや経験を買われてベンチャー企業に転職される方も最近は多くなっていると思います。

 特に最近はDXやフィンテック、生成AI といったこれから大きく成長する市場に向けて設立されるベンチャー企業も多くこれらのスタートアップメンバーや経営幹部としの求人が増える事が予想されます。

 一方で20代~30代の若い世代でも大企業の歯車になるのでなく自分の仕事の裁量が大きく若くても高年収を狙えるベンチャー企業への転職を考えている方多くいると聞きます。

 私も30代で最初に転職した会社がIT系のベンチャー企業でしたが、ベンチャー企業への転職は裁量が大きくなり企業の成長に伴い高年収を狙えるというメリがある一方企業が成長途上であるが故のリスクやデメリットもあります。

 この記事はこれからベンチャー企業に転職しようと考えている方と既にベンチャー企業への転職が決まりこれから活躍したいという方向けに良いベンチャー企業を見極める方法とベンチャー企業への転職を成功させる為の下記5つのポイントを紹介します。

1) ベンチャー企業への転職は短期で結果を求められる事を覚悟する事

2) ンチャー企業の社長と株主の求める事を理解の上自分の役割を全うする事

3) ンチャー企業において意見は積極的且つ内容をカストマイズする事

4) ベンチャー企業は多能工化される事を覚悟する事

5) 順調に溶け込む事と同時に入社したベンチャー企業の将来を考える事

1. 良いベンチャー企業の見極め方

  ベンチャー企業に転職して成功する為にはまず良いベンチャー企業を見極める必要があります。私が今までの経験の中で良いベンチャー企業と判断して来たのは下記の4つのポイントです。

①伸びている市場にトライしている事

  伸びていく市場の定義は時代と共に変わっていくものですがこれからの時代はEC 事業、フィンテック、AI、DX等の分野はこれから間違いなく成長していく市場だと言われています。最近ではChat GPT 等と言われる生成AI 等は今後インターネト検索の未来を変える程のマーケットになると思われます。

 この記事では市場の詳細情報は割愛しますがそれぞれの市場を分析して今後の成長性を自分で確認して狙うベンチャー企業とその業界を選んで下さい。

②後ろ盾となるベンチャーキャピタルがしっかりしている事

 良いベンチャーキャピタルとは必ずしも有名あるいは業績が良いベンチャーキャピタルという事ではありません。

 転職者にとって良いベンチャーキャピタルとは投資しているベンチャー企業の成長を実際にサポートしエクジットの成功までフォローしてくれる面倒見の良いベンチャーキャピタルという事です。

 日本であればグロービスやジャフコ等がありますが実際に色々な会社を成長させた実績を調べて良いベンチャーキャピタルが後ろ盾となっているかどうかを確認して下さい。

③製品やサービスに差別化ポイントや特許がある事

 これは当たり前の事と思う方が多いと思いますが、実際にベンチャー企業の扱っている製品やサービスを見て、そしてベンチャー企業の戦略を自分の耳で実際に聞いて本当に差別化ポイントがあり市場で勝てるかどうかを自分自信で確認し且つ納得して下さい。

 ポイントは自分自信が顧客ならその製品が欲しいと思うかどうかです。又、取り扱っている商品に自分自信が納得すれば入社してからの仕事への思い入れも大きく違ってきます。

④経営者に実績がありジョンに共鳴出来る事

 経営者の過去の実績を確認してみて下さい。過去経営に成功した実績があるかどとその人の人としての評判を二次情報で確認の上実際に会ってこの人の下で働けるかどうかを確認する事をお勧めします。経営者に直接会う機会がない場合でも最終面接等で面談出来る可能性があります。あらゆる方法を使い経営者に合ってビジョンやその人に共鳴出来るかどうかは確認する事をお勧めします。

2.ベンチャー企業への転職で成功する為の5つのポイント 

 それではベンチャー企業に転職して成功する為の5つのポイントを下記の通り解説していきます。

1)ベンチャー企業への転職は短期間で結果を求められる事を覚悟する事

 ベンチャー企業の経営は雇用された監督やコーチが球団から巨額な資金を投資され限られたシーズンの期間に優勝を目指すMLB やMPBのチーム運営に似ています。

 社員や経営幹部の採用も監督が短期間で優勝を目指す為にFAやトレードで特徴のある選手を集め強いチーム作りをする形に似ています。

 ベンチャー企業への転職者はMLB やNPBのチームにトレードやFA で加入し、その選手が直ぐに公式戦の先発メンバーとして試合に出されるようなものと理解しましょう。そこで上手く結果を出せれば継続してレギュラーポジションを続けられますが、チームの期待通りの結果がでなかったらそこまでの選手になるケースが多いです。

 ベンチャー企業への転職も同じで転職者は即戦力の先発メンバーとして直ぐ要職で起用されますが結果は勿論、チームに直ぐに溶け込め自分の与えられた役割をとチームの戦略を即理解し実践出来る社員かどうかを短期間で判断されます。

 つまり最初の入り方を上手くし早期に成果を出せるかどうかが転職者が活躍出来るかどうかの重要なポイントになります。この点を踏まえ経営者や株主の意向を十分に理解し即戦力として自らチームに溶け込むようにしましょう。

2)ベンチャー企業の社長と株主や投資家の求める事を理解の上自分の役割を全うする事

 ベンチャー企業の経営陣は比較的年齢が若く技術職をバックグランドとして投資家やその仲間が共同出資して立ち上げた人たちのチームであるケースが多いです。

 その中で転職者は彼らの持っていないスキル、経験を買われてある意味時間を買うという目的で採用されます。

 このような状況下採用された転職者は与えられた職務を期待通りこなすことは勿論ですが、大事な事は経営者がこの企業を立ち上げた目的、成し遂げたい事を十二分に理解する事です。

 それは項目だけの理解だけでなく、仕事の仕方、思考の仕方、考えている時間軸も良く理解する事が必要です。そしてその経営者が株主や市場に自慢できる成果を出して経営者と会社に貢献する事が非常に大事となります。

3)ベンチャー企業において意見は積極的に提案する必要があるが会社の現状に合うよう内容をカストマイズする事。

 3つ目は仕事の仕方です。通常の会社に転職した場合仕事に慣れるまで3か月程の猶予を見てもらえます。

 それに比べてベンチャー企業の場合は目標達成までに時間的な余裕が無い為暫く勉強、暫く様子見るという態度を取ると逆に使えないという烙印を押される可能性があります。

 即戦力として早く成果を出し会社の業績を上げる為には前向きな意見を早期に提案していく事が求められます。その場合でも2)で述べたように経営者、株主の求めるもの、方向性、考え方、会社の現状を十分理解した上で自分の意見をその実態に合わせ実効性があるよう意見をカストマイズする必要があります。

 1)でMLB やNPB でトレードやFA で加入した選手が直ぐに試合の先発メンバーとして試合に出されると言いましたが、いくら前のチームが優勝を続けた常勝軍団であっても違うチームに来た場合戦略、戦術は全く違う事はよくあります。

 前のチームと同じ感覚で守備位置についたりバッターボックスに立ってもチームがやって欲しい事、大事にしている戦略を理解した上でプレーしないと生き残れません。例えばつなぎの野球で勝つことが戦略のチームに来た場合例え前のチームでホームラン王であり一気に点を取れる事が出来ても繋ぎに比べて確立の低いホームランを毎回狙っても新しいチームでは評価されません。つまり監督やチームの戦略、そのチームの価値観、考え方を理解しそのチームに自分をアジャストした選手のみが成功していると思います。

 ベンチャー企業も同じで意見や改善案は積極的に提案するがその会社にマッチした内容で提案する事。そして行動への落とし込み方も会社の現状にあったやり方で行動するという事が重要です。

 これを当たり前と思う方がいると思いますが、前職が有名企業であった人やそこで実績を出した方は無意識的にこの点を理解しない発言や行動を取る事がありがちなので気をつけましょう。

4) ベンチャー企業は多能工化される事を覚悟する事

 ベンチャー企業はスピード重視、成長までへの時間との闘いである為立ち上げ時から組織が整っておらず、業務を進めていくなかで必要な新しい業務を追加して行っていく必要があります。

 ベンチャー企業でない通常の会社であれば新たにその組織を創設したり、その仕事に必要な人を採用します。しかしベンチャー企業は時間的、人的に余裕がない為転職者に前職の経験も期待してその業務の兼務をお願いするケースがあります。

 この場合例えば自分は営業のプロで採用されたのでからこの業務に俺の時間を使うと結局営業が出来ず会社として損失だ! 等と考えない事です。営業もやって、この追加業務をこなして結果が出たら給与を上げてもらうというのが往々にしてベンチャー企業では正しい考えと理解されることが多いと思って下さい。

5)順調に溶け込む事と同時に入社したベンチャー企業の将来を考える事:

 入社したベンチャー企業が順調に成長し自分のポジションがその成長に伴い上がって行っているかどうかは常に確認しましょう。

 ポジションは組織が大きくなっていくことに伴い責任と裁量の大きいポジションに上がって行っているか? 給与面で言えば業績の向上と同時に昇給されるか? IPO 等を狙う場合はストックオプション等を必ずもらうようにしましょう。

 そして、アーリーステージから経営者に近いポジションで仕事をスタート出来るメリットを最大限生かして会社の経営状況や将来性を常に把握し自分と会社の将来をどうして行くかを経営者の観点から考えながら仕事をしていくようにすれば会社の成長と共に自分も成長します。

まとめ

 以上のようにベンチャー企業に転職して成功する為にはまず良いベンチャー企業かどうかを見極める事です。

 そして入社する場合は今回ご紹介した5つのポイントを参考にしてベンチャー企業への転職を是非成功させて下さい。

                                 以上

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