転職の3大理由は①年収アップ ②やりたい事 ③ワークライフバランスといわれます。 その中でも年収は生活の基盤となるもので転職する上において年収アップを理由とする人は多いと思います。
そして年収アップとそれにより豊かな生活を得ようというのはほとんどの方が希望してることであり転職により年収をアップさせる一番良い方法は何かと考えている方も少なくないと思います。
この記事では転職による年収アップの原則を3つ紹介します。筆者も過去40年以上の間に合計5回の転職を行いました。年収アップした転職もあれば年収を一旦下げざるを得ない転職もありました。その経験を通じて転職により年収アップする為に守らなければいけないと痛感した以下の3つの原則を解説します。
①社会的なニーズが高く給与水準の高い会社に転職する事
②自分の希少価値が高い会社に転職する事。
③そしてその転職先で代替の効かないオンリーワンの存在になる事。
以下この3原則を詳しく解説しますので是非最後まで読んでみて下さい。この原則を理解して転職戦略を決めて転職活動を行えば転職による年収アップが必ず可能になると思います。
1.年収アップのためには社会的なニーズが高く給与水準の高い会社に転職する事
これは当たり前のことだと思うかもしれませんが、特に異業種に転職される方は良く調べて納得の上会社を選ぶ必要があります。良く見かけるのは年収水準が高くない転職先の会社から今の年収水準を約束され転職した方が入社後に思うような成果が出ず結局は前の会社の年収水準まで給与が上がらなかったというケースです。
ここでいう社会的ニーズがあり年収水準が高い会社というのは時代を超えて不変的な会社で利益や収益力が高い会社です。例えば、商社、銀行、鉄鋼・重工メーカ等のような会社があります。これらの会社は時代に応じて変化していきますが元々会社の収益性が高く労働分配率(利益の内いくらを人件費にあてるか)も高く歴史的にしっかりとした給与システムが確立されています。そして新入社員から役員までの賃金テーブルが決まっているケースが殆どです。
一方でこの逆の会社例えば、飲食業、介護、運送業等は労働集約制の高い職種です。これらの会社は社会的ニーズは高い一方で労働分配率を出来るだけ下げ会社の利益を確保する雇用体制の為元々の賃金水準が低く昇給額も小さく抑えているケースが多いです。
つまり同じスキルやポジションであっても 年収は個人のスキルや業績でなく入社する会社で決まってしまうという事です。
よって年収アップを目指す転職をする場合転職先の業界の年収レベル、応募する会社の給与条件、昇給制度を良く調べて転職先を選択する必要があります。逆に言えばこの選択を誤ったらどんなにスキルがあって転職先で結果を出しても会社の賃金テーブル、昇給テーブル以上の昇給はルールで決められた時間軸以上に短期では上がりません。
2.年収アップのためには自分の希少価値が高い会社に転職する事
いくら年収の高い会社に転職出来てもそこに安住してある程度だれもが出来るような仕事しか出来ない場合、そこに自分の人材価値は生まれず思ったような昇格、昇給は出来ません。
転職して年収を早く上げる為には、簡単に相手がまねできない希少価値が高いスキルや経験が必要です。そのためには自分が希少価値を持った存在になれる会社を選んで転職することが一番良い方法です。
例えば、海外ビジネスであれば商社や輸出を積極的に行っている会社ではスキルや経験を持った社員が沢山いて転職者は余程高いスキルを持ち高いパフォーマンスを上げ続けていかなければ差別化は出来ません。特に転職者は期待が大きいゆえに上手く成果が出せない場合は何時でも会社により代替えが準備されます。
ところがこれが国内ビジネスしかやっていない会社に転職した場合は転職者の希少価値が高く評価され仕事を任される裁量も大きくなります。そうなると自分の専門分野で大きく活躍が出来るチャンスが広がりそこで成果、結果を積み重ねていけば賞与や昇格・昇給を得るチャンスが出てくる事になり結果的に思ったより短期で年収や職位をアップする可能性が高くなります。
3.そして転職先で代替の効かないオンリーワンの存在になれば更に年収アップを実現できる。
希少価値が高い会社に転職して成果が出てきた次に行うべきことは転職先で代替の効かないオンリーワンの存在になる事です。
例えば海外ビジネスでいえば英語で海外の顧客とやり取りが出来たり輸出入業務が一通りこなせるだけではいずれ代替できる人が出てきます。一方で交渉の難しい海外の顧客と交渉して注文を取るだけの英語の交渉力があるとか、海外の会社のM&A業務を取り仕切れるとか、海外の営業組織を組成構築した実績をつくるとか転職者がいなくなると困るスキルを持ち、自分の会社におけるゆるぎない存在を勝ち得れば昇給・昇格は大いに早くなる可能性があります。
又、給与交渉を行う場合もその方がいなくなったら困る、他にだれもその仕事は出来ないという理由から会社に対して優位な交渉も可能になります。
最後に
転職で年収をアップする原則はその他にもいくつかもあると思いますが、今回は実際に筆者が実行した経験をベースに転職で年収を上げる為の3原則を説明しました。
大事な事は上記の1から3の基本原則をワンセットで考える、つまり会社選びから転職先の自分のポジショニングの構築までをひとくくりとした転職戦略を立てて転職を行うということです。
そして希望の転職先に入社するのはあくまでスタートであってゴールではいので上記の3つの原則を一気通貫して実行する事により長いスパンで安定した雇用と年収のアップを実現することができるようになります。
皆さんも是非この原則を参考にして年収を上げる転職を成功させて下さい。
以上