40代から未経験で転職しても成功するでしょうか?
結論から言うとリスクを正確に把握して正しい転職のやり方をすれば成功します。
人生100年と言われますが仮にあなたが今40歳であれば年金支給開始となる65歳までの少なくとも25年間は働く必要があります。
もし、あなたが現在勤務している会社が安定しておりその会社の中におけるあなたの評価も高い場合は転職をする必要はないと思います。
一方で、
「自分の会社の将来が不安、40代になって会社での評価も頭打ちになりこれからの昇給、昇格も大きく見込めない。」
「あるいは中間管理職として上司や部下との人間関係に悩み続けており出口が見えない。」
「会社の将来が不安等を理由に自分と家族の生活を考えて職場や環境を変えたい。」
以上のような悩みを抱えている人は出来れば転職をして新しい環境で心機一転して活躍したいという気持ちをもっているのではないでしょうか?
しかし40代になると会社でも管理職や中堅以上のミドル層として頑張っている人が殆どです。
そしてこの年代になると家族を養う義務を持っている方が多くあえてこの年齢で転職して別の会社で勝負する勇気や行動を起こせないのも事実です。
特に40代は家のローンや教育費が一番必要な時期であったり、そろそろ親の介護費用も考えなくてはいけない世代です。
もし転職に失敗して今までの安定した仕事を無くし生活に困窮するかもしれないというリスクを恐れる人が多いのは自然の事です。
私は過去5回転職をしていますがそのうちの3回が40代の転職でした。その後50歳で最後となる5回目の転職をして現在上場グループ会社の取締役を8期務め61歳の現在でも現役として日々忙しい毎日を送っています。
こう言ってしまうと何だ上手く行った人の話か!と思われるかもしれませんが、実際には40代の転職は30代の転職と比べて難易度が高くなりかなり苦労しました。
私が苦労した一番の理由は40歳を超えると求人において求めらるスキルや経験のレベルが30代と比べて大きく上がる一方で募集ポジションが30代と比べて少なる為転職のハードルがいっきに上がった事です。
ただ、実際の転職経験を通じて分かった事はハードルが上がっても正しい転職方法に則り 上手く自分にフィットした会社やポジションをつかみ取れば転職活動で成功出来るだけでなく転職先でも活躍できるという事です。
そして転職先で頑張れば逆に前職で狙えなかった経営側あるいは今より上位のポジションが狙える可能性も出てくるという事です。
この記事は40代で初めてあるいは未経験で転職を考えている人や転職をせざるを得ない人の為に私の実例を踏まえ40代でも転職が必要な理由、そして成功する転職の考え方とやり方を徹底解説します。
転職するかどうか迷っている方、そして転職したいけれど不安を抱えている方、そして実際に転職活動を開始しようとしている方は是非参考にしてください。
40代転職未経験の人でもこれからなぜ転職と転職力が必要なのか
それでは最初に私が40代の時に行った転職の実例を簡単にご紹介いたします。
私の40代での時の転職実例:
一回目の転職(40歳)
ITベンチャーの経営企画室長
→
IT製品を世界に販売展開する中堅メーカー の海外事業部長
二回目の転職(45歳)
IT製品の海外事業部部長
→
カタログ販売を全世界で展開する製品事業部長
三回目の転職(48歳)
カタログ販売会社の海外事業部長
→
外食産業を全世界に展開する海外事業部長
ご覧の通り、全て異業種転職でした。そして転職目的は年収のアップとポジションのアップを狙った戦略的な転職でした。
このように簡単に書いてしまうと苦労もせずに成功したように見えますが、実際は40代というリスクを背負いながら現職を続ける方が良いのか、あるいは思い切って良い条件のポジションにステップアップすべきかを相当悩んだ上での転職でした。
又、この3回の全ての転職はヘッドハントのような引き抜きの転職はではなく全て自分で戦略をたてて転職エージェントと上手く協業しながら希望ポジションを地道に応募して掴んだ内定でした。
この私の40代の転職を成功させた考え方とやり方はノウハウにまとめて後述致します。
それでは40代の皆さんの現在の会社での境遇は如何でしょうか?
以上は私の転職経験ですが、さて皆さんが今の会社で置かれた境遇はいかがでしょうか?
今の会社の経営は安定して成長性もある! そして自分は会社の中でも評価は高くサラリーマン生活が順調である!という方は今すぐ転職を考える必要はなく今後経営幹部、役員を目指して邁進すれば良いと思います。
しかし、全員がこのような恵まれた境遇であれば良いのですが40代ともなれば中間管理職や組織で責任を持たされる立場の人が多く仕事上の色々な悩みや会社への不満、将来への不安を抱えている方の方が多いのではないでしょうか?
そして生活や家族を守るというリスクを取ってまで転職あるいは転職活動に踏み切れない人も沢山いるのではないでしょうか?
例えば、40代になって下記のような悩みや不安をもっていませんか?
・今の会社の将来性(業績不振によるリストラ、業界再編による合併、統合、そして雇用形態の変更による年収体系の変更や終身雇用、年功序列の見直し)に不安がある。
・上司や職場の人間関係が本気で嫌になってきている。
・自分や家族の幸福を達成する為にこれからも定年まで十分な年収を確保できることに不安がある。
・あるいはこのままでは必要な年収が確保できない。
・そもそも自分は今の会社で認められていない。
・将来に渡り今後評価され昇格あるいは、大きく昇給する見込みが見えない。
・今の仕事を今後も継続してワークライフバランスをキープできるかどうか不安だ。
・精神的あるいは肉体的に健康状態に不安がある、あるいは実際に問題がある。
・定年を迎えるまで残り20年ほどの期間を以上のようなまもやもや感、不満、不安を持って過ごす事が本当に良いかどうか日々悩んでいる。
以上の事に当てはまる人は自分で努力して解決する、それが出来ない場合は今の環境を変える選択肢、つまり転職が必要になると言えるかもしれません。
仕事の成功と充実は自分の努力と環境の二つの要素があって成り立つ
今の仕事に不満や不安、そしてもやもや感がある人は当然自分が努力してこの状態を克服しようとします。
しかし私は自分の長い経験から仕事の成功と充実は以下の二つの大きな要素から成り立っていると思っています。
① 半分の50% は自分の努力や考え方そして行動で解決できる要素です。
② 残りの半分の50% は環境、つまり会社の将来、雇用条件、年収条件、自分に見合うポジションが与えられるかどうかの環境という自分でコントロールできない要素です。
①を一生懸命やるのは当たり前です。
しかし、②の環境は自分で変える事は出来ません。もちろん、社内移動や上司に相談して一つの会社の中で自分の環境を変えようとする努力は必要です。
しかし例えば会社の組織、上司、年収のベースとなる給与テーブルや人事異動の規則などその会社組織には決められたルールや考え方があり自分でこれらを変える事は不可能です。
又、会社そのものが将来経営不安となり自分の雇用そのものが無くなってしまうケースや何とかその会社に在籍してがんばってもそれ以上自分がやりたい事がその会社に無い場合はそれも自分の力で変える事は出来ません。
そして今は会社の安定=個人の雇用の安定という時代は過ぎました。何時個人の雇用に変化が出たり最悪雇用が終了する事も考えられます。
逆に言えばキャリアの選択を会社にゆだねるのはこれからの人生は危険でキャリアは自分で選択できるようにしていかないといけません。
つまり環境を変える事、会社を変える転職をする事によりこれらの状況を一掃して自分の人生を大きく好転出来る可能性を自分の手でつかみ取る事です。
40代の未経験から転職で成功するの考え方とやり方
私が実際に40代で行った3回の転職は前述の通りです。
ここでは自分が実際に40代で行った3回の転職を通して経験した失敗経験と成功経験を踏まえ40代の転職を成功させるやり方と考え方を下記の通りまとめてみます。
手前みそですが、自分が実際に試行錯誤した結果と経験を元に作り上げていますので実践頂ければ再現性は高いと思います。
これから転職活動を開始する方や既に転職活動を行っている方は是非参考にしてください。
1)まず最初に40代になり本当に転職したいのか、しなければいけないかを熟考の上転職するかどうかを決める事
これはそもそもの事ですが、
・なぜ転職するのか?
・転職するのであれば転職リスクを負ってまで得ようとしている、得なければいけないものは何か?
を突き詰めてください。
なぜなら、40代は既に今の会社でそれなりのポジションを得ている方が多く転職するリスクも高い為、本当に転職が必要か?転職する場合何を目的として転職するかが極めて重要だからです。
ここを突き詰める為以下の順番で自分の心の中を確認して下さい。
①まず今の会社に残り自分の努力で自分が求めている事は達成できないのか? (年収、ポジション、ワークライフバランス)
②達成できるとしても可能性はどのくらいか、定年までに達成出来るという時間軸は合うのか?
③転職リスク(特に生活に必要な最低年収や生活条件、ローン完済や老後の貯金額はいくらか)はどのくらいあるのか?
④以上を踏まえ転職リスクを背負ってでも転職する、あるいはしたい理由(転職する軸)が しっかりあるかのか。
以上の4点を自分の中で熟考の上、必要な場合信頼できる人の意見も聞いてみて最終的には自分自身で本当に転職すべきか、するでのあれば転職する目的(転職軸)を固めて最終的に転職する事を決断して下さい。。
2)転職すると決めたら最初は転職でなく転職活動を行う事
1)で転職が自分のキャリアの選択肢と判断出来たらまず転職でなく転職活動をしてみてください。
転職はリスクがありますが転職活動はリスクがありません。
逆に転職すると決めても結局自分のスキルや経験が外の世界で通用しなかったや今の経歴では需要がないという事もよくあります。
まず、転職エージェントの協力を得て自分の市場価値と今の会社以外の外の労働市場で自分の需要がどれだけあるのかを転職活動を通して確認してください。
いわずもがなですが、そしていくら転職する事を決意していても会社を先に辞める事は生活のリスクがありますので働きながら転職活動を行うようにして下さい。
尚、具体的な転職活動のやり方と詳細は下記にの別記事に解説してありますのでこの記事と併せて読んで下さい
【40代転職】現実と成功する為の方法12選
https://biz-legend.com/careerchange40th/
【40代転職】厳しい現実と転職活動を成功させる6つのコツ
また、私が実際に40代の時の転職で利用し成功に導いてくれた転職エージェントは下記です。ご参考までに紹介致します。
尚、以下のマイナビとdodaは私がお世話になったご縁に基づき今回アフィリエート広告としてタイアップさせて頂いておりマイナビのプロモーションを含みます。
いずれも登録や相談は無料なので一度コンサルタントに自分の今の市場価値や転職市場の現状等について情報を聞いてみて下さい。
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3)自己分析を行い自分がその会社に入ったら活躍できる具体的な仮説を確認して転職すること
今までの職務経歴と自分のスキルを自己分析の上自分が転職先に貢献できるポイントを明確にして下さい。
そして入社後このような形で活躍できるという具体的な仮説が描ける会社・ポジションを必ず選んで転職して下さい。
この仮説を具体的に立てられるかどうかが 転職して成功出来るかどうかを判断する上で一番大事なポイントです。
この仮説とは例えば、今の営業スキルを使って転職先のどの顧客を開拓する、そして求められたポジションで具体的にこのような顧客開拓や売上が見込める。
経理であれば自分が得意であった資金繰り管理を次の会社で中心となって行うなどです。
この仮説が具体的なイメージで描ければ描けるほど転職に成功する可能性が高くなります。
特に40代の転職は超即戦力が求められます。逆に入社してすぐに具体的にこのような活躍と成果を出せるという見込みが描けない場合は非常に危険な転職になり失敗します。
そして、この仮説に関連してもう一つ頭において欲しいのは40代であっても必ずしも優秀な人が内定を取れるわけではないという事です。
40代の方で多いのは前職で部長でした、100人の組織のマネジメントをしていたという自分の経歴や優秀さをアピールする人が多くいますが正直募集側から見たらそれはどうでも良いことです。
候補者を評価、判断する基準は実績と今もっているスキルが募集しているポジションのどれだけマッチしているか、そして会社に上手く溶け込む性格と素養があり入社して直ぐ成果を出してくれるかどうかという事が一番重要な評価基準になります。
転職は入社して活躍して初めて成功したと言えます。内定を取る事だけを目的とせず入社して活躍する事を目的として具体的に仮説を具体的にイメージできる事を最重要にして下さい。
4)会社名や有名企業で選ぶのでなくシナジーで選ぶ事
40代で転職する場合には、先ほど活躍できる仮設が必要と説明しました。
もう一つ大事なポイントは自分がその会社に入社する事により自分とその転職先の会社との間でシナジー効果があるかどうかという事です。
40代で転職する事が目的になっている人は有名企業や高い年収に直ぐ飛びつきます。
大企業や有名企業で働いていた人は特にこの傾向が強いです。
40代の転職で最も大事な事は会社有名度や規模でなくポジション志向で会社を選びシナジーのある会社を選ぶ事です。
それではこのシナジーとはどういう事か言うと
つまり
①転職者側:自分がそのポジションに就くことにより活躍して会社に具体的な貢献ができる。そして高評価を得て希望する年収、昇格をもらえる。
②会社側 :採用して活躍してくれる事により会社の業績が向上し転職者に対し更に活躍する場と投資(年収+ポジション、昇格や成長への投資)を与え続けられる。
という事です。
つまりその転職者が転職先の会社に入社して活躍する事でお互いの利益を拡大していける事が出来る、いわゆるWIN-WIN となる関係をシナジーと言います。
4)転職活動は必ず働きながら行う事
繰り返しになりますが、これは必須です。
なぜなら転職出来ること自体が仮設で40代の 転職はやってみないと分かりません。仮に内定まで至ったとしてもよほど希望条件を満たしていない限り、最終的には現職のポジションとの比較になります。
40代の転職はそういう意味でも時間がかかりいつ決まるか分からない一方生活費負担額も多いので無収入の期間は絶対に避けて下さい。
但し、既に退職している人や会社都合などで退職が決定している人はこの限りではありません。
その場合はとにかく早く可能な限り数多くの求人に応募して内定の可能性を広げる事です。
5)納得のいくポジションの内定を得られなくても常に活動は継続すること。
40代の転職は求められるスキルや経験も高く専門的にになってくる一方で30代と比べて募集されるポジションやマッチするポジションも減り内定までの難易度が大きくあがりそれ相応の時間がかかります。
必ず働きながら行うことは必須ですが以上のような成功する仮説やシナジーがなポジションには安易に転職はしない事です。
後、転職は迷いの連続です。決断をするときは必ず転職の目的である転職軸に則った決断をするようにしてください。
そして転職活動が長期化する場合でも自分のレジメは定期的にアップデートして常に転職エージェントとコンタクトを取り希望条件での出具合や市場の直近状況を確認してください。信頼できるエージェントであれば情報のアップデートと適切なアドバイスをくれます。
私が40代の時に利用して成功した転職エージェントは下記です。
まとめ
40代の転職は30代に比べるとやり直しが利きにくく、特に40代後半になると「最後の転職チャンス」という意気込みで挑まれる方も少なくないと思います。
しかし今は時代が違い、自分の市場価値を上げれば40代以上でも十分転職は出来る時代になっています。
只、焦りは禁物。目先の収入や待遇だけでなく、10年先、20年先のキャリア形成やライフプランを考慮し、「これなら納得ができる」と思えるようになってから、ここで転職をすべきかどうか、その企業に応募するかどうかといったことを決断するのが得策でしょう。
この記事は40代の転職を成功させるための考え方、やり方、戦略的なことについてお伝えしました実際の転職の活動のやり方や内定を取るまでのノウハウ、注意点は以下の記事にまとめてありますので是非この記事の補足としう併せて読んで下さい。
関連記事:
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以上